kirinのオフ日記

トラ練と山歩き

〇ヤマ 後編

さて、入り口から1メートルしか走っていないのに、全身汗まみれで、木陰で水分補給をしているkirin。


日向でセロ君がkirinを待っています。

 

そろそろ本格的に練習開始です。

神様が広場と坂道のチェックをなさります。

で、いざ始めん!

先ずは広場でぐるぐる回る練習。

 

でもね、生駒と違って石がゴロゴロ。地面に埋まっているギザギザの石とか。周りにはもちろん木まで植わっています。

だって山の中なんですから。

 

ぐるぐる回るだけなのに、思う様にはならないのです。

足を着いて足を着いて、ぐるぐる?ぐるぐるぐるぐる?

神様から次の指示が。

立ち乗りでやってみようか?

 

立ち乗り!

オフロードの基本姿勢です。

この間、神様がハンドルを高くしてくださったので、バッチリです。

で、立ち乗りでぐるぐると…。

あれ?座った状態より、バランスが取りやすいかも知れません!

だから、オフロードは立ち乗りが基本姿勢なんですね?なるほど。

 

でもね、座った状態で足を着いて回転した方が、小回りが利きます。

立ち乗りだと大回りになっちゃうんですよね。

なかなか思うラインでは回る事が出来ません。だから、大回りしたら木にぶつかるんですけど!

神様と一緒に回る、回る、回る。

反対回りも回る、回る、回る。

 

では、次に坂道を下ります。

その坂道は幼稚園の砂場にありそうな、滑り台程度の緩やかさです。

でもね、座った状態で下ると、ちょっと…。怖いかな…。

 

神様が立ち乗りの状態で下る時の、重心の位置を教えてくださいます。

なるほど、下り坂では重心はなるべく後ろに。道理ですね。

早速、立ち乗り状態で挑戦してみます。

うん、確かに重心がしっかり後ろにあれば、怖くはありません。

 

で、坂道は下れば、上らないと広場に戻れません。

 

坂道を上る!

 

今度は下りの反対です。重心の位置は前へ。これもまた道理ですよね。

しかし、下りで重心を後ろにおくのは、怖くて腰が引けている状態と同じ為、容易いのですが…。

上りで重心を前におくのは、腰を前に突き出す感じです。

怖くて腰が引けている状態とは真逆!

なかなか思う様には出来ません。

しかも坂道を上るんです。

ある程度、アクセルを開けなければ、後ろにズリ下ります。

 

下り上り、下り上り、下り上り、下り上り、下り上り。

何度目の時だったでしょうか。

 

速度が遅く、坂道を上りきる事が出来ず、後ろにズリ下りそうになりました。

なので、アクセルをグンと開けたのですが…。

もちろん、アクセルをグンと開けると急加速します。加速のおかげで坂道は上る事が出来ました。

しかし、上りきったのに加速が止まりません。

当たり前です、ブレーキを掛けていないのですから!

このままだと、前方の藪に突っ込みます。

嫌だ!kirinの脳内から指令が出ました。

倒せ!

え、ピカピカのセロ君を?倒すのですか?

 

究極の二択です。

藪に突っ込む!か。

セロ君を地面に叩きつける!か。

 

セロ君、ごめん!

思いっきり、地面に叩きつけました。

藪に突っ込む方は回避。

で、慌ててkill スイッチをOFF。

以前、学習済みです。

 

さて、バイクを起こすか。

と手をキャリアに掛けようとしたら、近づく足音。

なんと、同じ広場でフロントアップの練習をされていた方が、駆け寄って来られたのです。

大丈夫ですか?と。

 

kirin、いつも思うのですが、オフローダーの皆様は紳士ばかりです。

その方も確か木陰で休憩されていたはず。

なのに、kirinが転けて2秒後には、もうkirinの側で大丈夫ですか?と尋ねてくださいます。

申し訳ない気持ちと恥ずかしさでいっぱいになりました。

大丈夫です!とお答えして、火事場の馬鹿力的にセロ君を起こします。

 

あ、前回、馬鹿力的に起こしてはいけないと学習したハズなのに…。

 

仕方ありません。見ず知らずの方にご迷惑をお掛けする訳にはいかないのですから。

セロ君を起こし、すぐさま練習再開です。

 

でもね、よくよく考えたらセロ君

 

初コケ‼︎

 

しかも、転けた場所に石があったので、ハンドルガードにかなりな傷が!

ま、ガードなんだから仕方ないですよね…。そういう運命のパーツなんだから。

しかし、不思議とホッとしました。

一度もコケていないセロ君より、一度コケたセロ君の方が本当に乗りやすい!

なんでしょうかね、この気持ち。

 

とここまで書いて、睡魔に敗北しそうなので、続きは明日へ。